壁紙にカビが生えてしまったら

怖がらず、まずは現状を知ることから

どうぞ、安心してお読みください

「カビ」と聞くと、なんだか不安になりますよね。
見た目や臭いも気になりますし、「身体に悪いのでは?」
と心配になるお気持ちも、よくわかります。

実際、カビがどのような影響を与えるのかは、専門的な分野で議論が続いています。
ただ、私のような施工の現場から見えるのは、
「カビが生えたままの環境」は、快適とは言いづらいという現実です。

たとえば、

  • 壁紙の表や裏に広がるカビの痕跡
  • すこし触れただけでも崩れそうな下地
  • 毎年同じ場所に出てくる黒ずみや胞子の塊

こういった現象は、お住いの「呼吸」がうまくいっていないサインかもしれません。

無理に恐れず、無視せず

壁紙にカビが増えて剥がれた状態

カビの存在がすぐに健康被害につながるかは、医学的にも「断定しづらい」とされています。
けれど、「気持ちよく過ごせる空間かどうか」は、ご自身がいちばん良くわかるはずです。

ですので、「絶対すぐに直しましょう」とは言いません。

けれど、

  • 今の状態を一緒に見てみること
  • 原因を探して、改善策を考えること
  • 今後の再発防止について話し合うこと

こうした小さな一歩が、暮らしをぐっと快適にしてくれることもあります。

どこまで手を入れる
かは、お客様次第です

実際、カビ処理には「カビの殺菌・防カビ処理」などの作業と費用が必要になります。

そのため、
「今は気になるけど、予算はまだ先かも…」
「見た目よりも原因を知りたい」
「どの業者に頼むか迷っている」

どんなお気持ちも、すべて自然なこと。
私にできるのは、「今の状態を正直にお伝えすること」と、「その先の選択肢をご提案すること」です。

最後に

カビのある空間でも、すぐに不安になる必要はありません。

けれど、ほっておくと「下地」や「他の建材」にダメージが広がることもあります。
「自分の家はどうなっているか知りたいな」と思ったときが、ちょうどよいタイミングかもしれません。

また、アレルギーをお持ちの方や妊婦さん、乳幼児、ご高齢の方など、体調や免疫の状態によっては注意が必要なケースもあります。

注意喚起として「カビの上から壁紙を貼る」行為は、お控えください。壁紙や糊を養分として、今以上に増えることも考えられます。

少しでも気になることがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。